ペットロス:2、夫からの提案
お気に入りのソファーの上で。眠そうなマリモ 2、夫からの提案 毎朝私はマリモの骨壷の前にお水とヨーグルトを供え、手を合わせてマリモに謝罪していた。骨壷の後ろには元気だった頃のマリモがクリクリの目でこちらを見ている。もう一度初めからマリモとの生活をやり直したいけれど、この子はもう戻っては来ない。マリモが居なくなって、我が家は火が消えたような寂しさに包まれるようになり、緊急事態宣言が解除されても、私達は殆ど外出しなかった。 マリモと暮らした642日間は本当にあっという間に過ぎてしまった。マリモは腎不全末期の苦しみから解放されて、今は自由に走り回っているだろうか。人見知りで私と夫にべったりだった子だ…