思い出の潟分校、そして僕自身の思い出
秋田県仙北市、田沢湖畔の集落の分校だった建物だ。昭和49年に廃校となり、平成16年から一般公開されている。僕の通った静岡県の小学校は木造校舎ではなかったし、こういう感じでもなかった。それでも、この校舎は昭和の小学校の最大公約数的な雰囲気を持っている。雪国なのに建物は綺麗に保存されているし、実際に机に座ったり、黒板に何かを描くこともできる。小学校特有の小さな机に座り、教壇の方を見れば、何やら甘酸っぱいものが鼻腔をつく。以下に書くことは、(ほぼ)事実に基づいたフィクションと思って下さい。小学校の3年か4年の頃、僕はCちゃんという女の子と席が隣り合わせだった。Cちゃんは、毎日のように何かの教科書を忘れ、僕が教科書を見せながら授業を受けなければならなかった。照れくさと面倒さとドギドキ感が入り混じり、正直困惑した。何故し...思い出の潟分校、そして僕自身の思い出