にっちもさっちもどうにも三陸③〜ここは本吉町、至福の刻
宮城県の旧・本吉町。気仙沼の南側に位置する町で、平成の大合併で気仙沼市と合併している。宮城県の旧市町村というのは正直、殆ど把握していない。今回は気仙沼から、宿泊地の南三陸町に移動する際に立ち寄った。本吉の海岸部は東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた。かつての町並みは、当然残っていないと思っていた。ところが本吉町の中心部は内陸よりにあり、この町並みが出現した時は驚いた。最近は「コンプリート」に固執するあまり、バタバタと町から町へ移動することが続いた。本当は、こういう町をゆっくり歩くことが僕の喜びなのである。町には全く人の姿はなかった。閉めてしまった古い商店跡も多い。それでも、この町は何となく「生きている」感じが強い。生活の営みの濃厚な匂いがする。多分、普通のウィークデイに来れば、また違う姿が見えるのだろう。この...にっちもさっちもどうにも三陸③〜ここは本吉町、至福の刻